続いて、笹井ダムを入間市側から観察。豊かな水量を湛える入間川と霞川との合流地点までは、このコース最長の30分を越えるほぼ一直線の道程。汗ばむような日差しの中、参加者も上着を脱いだ軽装となって歩を進めました。この頃には初対面だったメンバーも次第に打ち解け、様々な話題に花を咲かせながらの和やかウォークとなりました。
大和橋では、「霞川をきれいにする会」の水村芳雄さんから、昭和20年の大水害を始めとする霞川にまつわる興味深いお話を伺いました。
せわしなく自動車が行き交う国道16号線から道一つ隔てただけで、水と緑に彩られた閑静な街路が続いていました。市街地の喧騒の中に現れた格好の散策路に驚きと悦びを感じながら、最後のチェックポイント・豊高橋を通過、予定の正午少し前にゴールの愛宕公園に到着しました。
数年来にわたる地域の人々の努力により、入間川・霞川ともに流れも周囲の環境も改善されているように感ぜられました。日頃の慌しい生活の中、見落としがちな自然に触れ、地域の環境に思いを致す貴重な秋の一日となりました。(新井 格 記) |